文系プログラマーのハンデとアドバンテージ

現在のIT業界はとにかく人手不足で、たとえ情報科学の教養のない文系出身者でも、プログラミングを全くやったことのない未経験者でも、プログラマーとして採用される可能性は大いにあります。
しかしだからと言って、それで経験者と同じ土俵に立てるわけではありません。
当然、プログラムを見てもチンプンカンプンでしょうから、最初は足を引っ張る存在にすぎないでしょう。

給与も普通のサラリーマンと比べてずっと低い額になるはずです。とにかく、プログラミング言語を覚えなければ話になりませんから周囲の2倍も3倍もの勉強が求められます。
さらにその先においては、プログラミング言語の効率化、新しいアルゴリズムの考案などといった理系特有の思考が必要となり、さらなる足枷が追加されることになります。

しかしそれでも、プログラマーの仕事は文系にとって不利なことばかりではありません。というのも、プログラミングの作業は、ただ、プログラムを構築していればよいというわけではなく、それに対する説明を書かなければならないのです。
どんな優れたプログラムでも言葉で説明できなければ、その意図が他者に伝わりません。

しかも、複雑なことを文章で分かりやすく説明するのは意外と難しいものです。
したがって、もし文章作成が得意であればそれは大きなアドバンテージになります。ただし、そのアドバンテージを生かすには、プログラミング言語を人並みに使えるようになることが必須条件です。